祝・WBC優勝！日本が一流の野球選手を輩出し続ける理由とは？

2023年3月に開催されたWBC（ワールド・ベースボール・クラシック）での日本の優勝は、まだ私たちの記憶に新しいですよね。WBCはサッカーで言うとFIFAワールドカップに匹敵するほどのレベルの大会なので、その日本の野球のレベルの高さが改めて分かりますよね。

日本は、大谷翔平のような世界レベルの野球スターをこれまでにも多く輩出しています。日本野球界のレジェンド野茂選手やイチロー選手のような歴代の日本の選手たちが、メジャーへの道を切り開いてくれたことは言うまでもありません。

日本野球界のスター選手の多くは、大谷選手のように若くしてスポットライトを浴びながら、将来ビックスターとなるべく育っていきます。そこで今回は、国際的に活躍する野球選手を輩出し続ける日本の野球界について紐解いていきます。

Contents

日本のプロ野球は青少年の育成に貢献している
日本では野球の大会がよく開催されている
夢が現実になることを証明してくれた日本のMLB選手たち
日本のトップスポーツは今も変わらず野球
最後に

日本のプロ野球は青少年の育成に貢献している

MLBが誰にとっても憧れの存在なのは、北米ではMLBが特別な場所として扱われてきたからです。このMLBへの憧れは、日本の若者たちにとってのNPB（日本のプロ野球）への憧れに似ていると言えるでしょう。NPBで活躍することができれば、いずれはMLBなどの国際舞台で活躍するチャンスがあります。日本の選手たちが、日本だけでなく世界の舞台で活躍する夢を抱きやすいのは、このような野球のシステムがしっかりしているということも一因となっています。

NPBという目指すべき場所があれば、子どもたちはそこに向かって頑張ることができます。また、身近にNPBのような一流の野球を見る環境が整っているのも利点です。そして、野球をもっと本格的に打ち込みたいと思った場合は、中学や高校などの部活動で活躍するチャンスもあります。さらに日本では、高校野球に代表されるように、全国各地で多くの大会が開催されています。その結果、より多くの野球選手が発掘され、国のトップスターとなっていくのです。

日本では野球の大会がよく開催されている

日本には、少年サッカーや少年野球のような青少年向けのスポーツクラブがあるため、もし自分が興味のあるスポーツがあれば、多くの場合、小さい頃からそのクラブに所属し、そのスポーツに打ち込む環境があります。特に日本では野球が盛んで、青少年対象の野球クラブも多く存在します。そのクラブに所属したら、大会に出場する機会も多いはずです。大会を通じて同年代や先輩たちのプレーを実際に見たり、対戦相手として戦ったりすることで、技術面はもちろんメンタル面にも大きく影響を与えることは言うまでもありません。

さらに、大会に出場することでスカウトの目にとまることもあります。スカウトされた選手たちは、さらに強化される道筋を得ることができます。

このように、自分自身の成長に繋がる機会となり、スカウトの目にとまるチャンスもあるような大会が多く開催されているということは、日本の野球界の成長に大きく起因していると言えるでしょう。

夢が現実になることを証明してくれた日本のMLB選手たち

数年前までは日本人のメジャーリーガーは数人しかいませんでしたが、今では何人もの日本人選手がMLBで活躍しています。その礎を築いてくれたのは、「イチロー」こと鈴木一朗選手だと言えるでしょう。イチローは2001年から2019年まで主にシアトル・マリナーズで輝かしい成績を収めました。イチローは10回のオールスターに出場し、2001年にはMLBのMVPに選ばれた上に、新人王、ゴールドグラブ賞やシルバースラッガー賞などを同時に獲得するという偉業を成し遂げています。正に、イチローは日本を代表するメジャーリーガーの一人です。

2023年4月現在は、大谷翔平選手、ダルビッシュ有選手、前田健太選手、吉田正尚選手、藤浪晋太郎選手、菊池雄星選手、千賀滉大選手、鈴木誠也選手の8名の日本人選手が、MLBでプレーしています。イチロー選手を始め、多くの先人たちの背中を見てメジャーの舞台に憧れた選手は多いはずです。

日本のトップスポーツは今も変わらず野球

バレーボールやサッカーなど、日本で行われている多くのスポーツは、まだまだ野球と同じレベルに達しているとは言えません。日本が野球に力を入れているのは、やはり世界でもトップクラスのチームを有しているからです。今後もアメリカの野球界のように、日本の野球界はもっと成長し、日本においてのトップスポーツの座を譲ることはまだまだなさそうです。