レビュー『スペンサー ダイアナの決意』気高く切ないダイアナ元妃の物語

レビュー『スペンサー ダイアナの決意』気高く切ないダイアナ元妃の物語 映画
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ダイアナ皇太子妃がチャールズ皇太子(のちのチャールズ3世)との離婚を決意した、1991年のサンドリンガム・ハウスでのクリスマス休暇の3日間を描いた『スペンサー ダイアナの決意』。

クリスマスを前に、今回は『スペンサー ダイアナの決意』のあらすじやキャスト、レビューを紹介していきたいと思います。

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作品情報

  • 原題:Spencers
  • 映画公開日:2022年10月14日(※イギリスでは、2021年11月5日に公開済)
  • 製作国:イギリス・ドイツ・チリ
  • 監督:パブロ・ラライン
  • 脚本:スティーヴン・ナイト
  • 撮影監督:クレア・マトン
  • 音楽:ジョニー・グリーンウッド
  • 衣装デザイン:ジャクリーン・デュラン

『スペンサー ダイアナの決意』のあらすじ

1991年のクリスマス。英国ロイヤルファミリーの面々は、例年のようにエリザベス女王の私邸「サンドリンガム・ハウス」に集まったが、いつもとは全く違う空気が流れていた。ダイアナ妃とチャールズ皇太子の仲が冷え切り、不倫や離婚の噂が飛び交う中、世界中がプリンセスの動向に注目していたからだ。

息がつまるような王室のしきたりと、スキャンダルを避けるための厳しい監視体制の中、身も心も追い詰められてゆくダイアナにとって、二人の息子たちと過ごすひと時だけが本来の自分らしくいられる時間だった。そんなダイアナは、幸せな子供時代を過ごした故郷でもあるこの地で人生を劇的に変える一大決心をする・・・。

『スペンサー ダイアナの決意』の登場人物とキャスト

ダイアナ皇太子妃(クリステン・スチュワート)

チャールズ皇太子(のちのチャールズ3世)の妃。19歳で皇太子と婚約し、おとぎ話のような結婚をしたプリンセスでしたが、夫の裏切りや執拗なパパラッチ、慣れない王室のしきたりに苦しみます。

本作で主人公・ダイアナ妃を演じるのは、『セバーグ 素顔の彼女』『ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウト』のクリステン・スチュワート。本作では、その演技が称賛され、キャリア史上最大の評価を獲得しています。

チャールズ皇太子(ジャック・ファーシング)

エリザベス2世の長男でイギリス皇太子。カミラ・パーカー・ボウルズとの不倫の噂が飛び交い、妻であるダイアナとの関係は冷え切っています。本作でチャールズ皇太子のは、歴史ドラマ『風の勇士 ポルダーク』にジョージ・ワーレガン役でレギュラー出演したことで、その名が広く知られるようになったロンドン出身の俳優、ジャック・ファーシングです。

アリステア・グレゴリー少佐(ティモシー・スポール)

サンドリンガム・ハウスに現れた、どんな些細なことも見逃さない「監視役」のグレゴリー少佐。イギリスで最も才能にあふれ、愛されているティモシー・スポールが演じています。世界的に高い評価を得た代表作は、『ターナー、光に愛を求めて』で、「ハリー・ポッター」シリーズのピーター・ペティグリュー役で有名です。

ダレン(ショーン・ハリス)

サンドリンガム・ハウスのシェフ・ダレンは、食事もままならず、追い詰められていくダイアナ妃を気遣い、見守る存在です。世界的大ヒット作「ミッション:インポッシブル」シリーズで悪役ソロモン・レーンを演じ高く評価された、ショーン・ハリスが務めました。

マギー(サリー・ホーキンス)

ダイアナ妃と親しい衣装係のマギーは、イギリスで最も尊敬されている女優の一人 サリー・ホーキンスが好演しました。「パディントン」シリーズのブラウン夫人役で広く知られ、『シェイプ・オブ・ウォーター』ではアカデミー賞主演女優賞にノミネートされています。

アン・ブーリン(エイミー・マンソン)

1500年代初めのイングランドの王妃。後に離婚問題が原因で「魔女狩り」のようなかたちで死刑判決を受け、ロンドン塔にて斬首刑に処せられた人物です。本作のダイアナ妃は、そんなアン・ブーリンと自分を重ね、死を予感しています。本作でアン・ブーリンを演じたのは、スコットランド人女優のエイミー・マンソンです。

『スペンサー ダイアナの決意』に対するネットの評判は?

ここからは、映画『スペンサー ダイアナの決意』に対するネットの評判を見ていきましょう!

このように、主演のクリステン・スチュワートを絶賛する声が多数上がっていました。クリステン・スチュワートは、本作で第94回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされているので、やはり前評通りの素晴らしい演技だったということですね!

『スペンサー ダイアナの決意』のレビュー・総評

『スペンサー ダイアナの決意』は、いわゆるダイアナの伝記映画ではありません。「自由」というものがいかに尊く儚いものであるかをダイアナ妃の視点から描いた作品です。

ダイアナ妃の人生を特異に描いているため、イライラさせられることもありますがクリステン・スチュワートの緻密な役作りによる演技から最後まで目が離せません!

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