日本でピアスを開けている人は、全体の約半数くらいだといわれています。その割合は圧倒的に女性が占めていて、ゆとり教育が始まり校則が緩くなり始めた、今の30代よりも若い人に多いのだそうですよ。子どもを持つ親御さんは特に、ファーストピアスについての基礎知識を知っておきたいですよね。消しゴムや安全ピンを使って友人同士で開けたりすることもある、ピアス。しかし、ピアッシングは日本で医療行為にあたります。危険な方法で耳に穴を開けてしまうことのないよう、ファーストピアスについてはしっかり教育しておきましょう。さて、今日は世界各国で「赤ちゃんにピアスを開ける風習のある国」をご紹介していきます。日本にはない文化なので、少々過激な印象を受けますよね。しかし、赤ちゃんのピアスには、国全体が赤ちゃんを大切に思う気持ちでもあったのです。
びっくり!赤ちゃんにピアスを開ける国
ベトナム
ベトナムには、ヒンドゥー教を信仰している人がたくさんいます。ヒンドゥー教では、ピアス=厄払いの役割があると考えられており、生後1年以内、または3歳くらいまでにピアスを開ける文化がありますよ。
エジプト
ピアスの起源ともいわれているエジプトでは、魔除けという意味で、赤ちゃんにピアスを開ける文化が今も続いています。生後7日目に、赤ちゃんの生誕祭を行うのですが、名づけと同時にピアスの穴開けを実施するのです。家じゅうに厄払いの塩をまき、赤ちゃんをバスケットに乗せて巡回します。その儀式の一環として、ピアスを開ける風習も残っているんですね。
スペイン
スペインでは、女の赤ちゃんにピアスを開ける文化があります。生後2~3日のうちに、病院で開けてしまう家庭が多いのだそうですよ。赤ちゃんが成長して動き回るようになると、穴を開けるのも一苦労。まだそれほど動きの激しくない段階で、開けてしまうのだそうです。女の赤ちゃんにピアスを開けることで、町中で会う人も疑うことなく「可愛い女の子ね」と声をかけることができるのだそうですよ。
ブラジル
ブラジルでも、女の赤ちゃんにピアスを開ける習慣があります。新生児期、遅くとも生後半年くらいまでにはピアッシングをするそうですよ。出産後、そのままピアスも開けてくれる産院もたくさんあります。スペイン同様、女の子限定でピアスを開けるそうで、男の子か女の子かを一瞬で判別できるように、という目的もあるそうです。
ガーナ
ガーナでは、ピアスは宗教的な意味合いを持つ装飾品として認知されています。生後7日目の赤ちゃんにピアスを開け、それと同時に命名するという神聖な儀式があるのです。ガーナでも、ピアスは魔除けとして知られており、赤ちゃんの人生において邪悪な魔物から守るための行為なんだとか。
フィリピン
フィリピンでは、ほぼすべての女性がピアスを開けています。フィリピンではカトリック教徒が多いですが、ピアスに宗教的な意味はないそう。フィリピンは、スペインに統治されていた時代があるので、その名残ではないかといわれています。また、他の国同様に、男女の区別をつけるためという理由も大きいようですね。物心つく頃から、自身のジェンダーをはっきりと理解させることが重要視されているのだそうです。
まとめ
生まれたばかりの赤ちゃんにピアスを開ける国は、たくさんありましたね!そのほとんどが宗教的な意味を持っていたり、魔除けとして赤ちゃんの安全や幸せを祈るものだったりと、日本文化との違いを感じました。日本でも、赤ちゃんに対しお宮参りやお食い初めなど、健康や多幸を祈るイベントがたくさんありますが、それにピアッシングが伴う国もたくさんあるんですね。世界各国では、それぞれの価値観で赤ちゃんの幸せを祈り、儀式として示しています。日本ではまだメジャーではない、子どものピアス。今後、ピアッシングの年齢が下がってくることも考えられますから、親御さんがピアスについてよく知っておくことが求められそうですね。