2022年9月25日、本拠地の神宮球場で2年連続9回目のリーグ優勝を決めた、東京ヤクルトスワローズ。
今シーズンの前半は主力が離脱し、大きな戦力ダウンが懸念されていましたが、内山壮真選手、古賀優大選手、松本直樹選手ら若手たちが奮戦。また、史上最年少で三冠王を獲得したヤクルト 村上宗隆選手の活躍もあり、平成5年以来、29年ぶりのリーグ連覇を達成しました。
ヤクルトのリーグ優勝を記念して親会社のヤクルトグループをはじめ、オフィシャルスポンサーである「洋服の青山」などではヤクルト 優勝 セールが開催され、大きな経済効果も期待されています。
そこで今回は、日本シリーズ2連覇を目指す東京ヤクルトスワローズの「レジェンド」「ミスタースワローズ」と言われている歴代有名選手についてまとめてみました。
「カネやん」の愛称で親しまれた、金田正一(かねだまさいち)
- 生年月日:1933年8月1日
- 没年月日:2019年10月6日(86歳没)
- 出身地:愛知県稲沢市
- 身長:185cm
- 血液型:B型
- 投球・打席:左投左打
- ポジション:投手
- プロ入り:1950年
- ヤクルト在籍期間:1950 年~1964年(国鉄スワローズ時代)
国鉄スワローズと読売ジャイアンツで活躍した金田正一さんは、日本プロ野球史上唯一の通算「400勝投手」です。その反面、通算敗戦298はNPB記録となり、「誰よりも多く勝つ喜びを味わって、誰より負ける苦しみを味わっている」という名言を残しています。
現役引退後は、ロッテオリオンズ(現・千葉ロッテマリーンズ)監督や日本プロ野球名球会初代会長も務め、1988年に野球殿堂入りしました。
金田正一が残した功績
先述の記録以外にも、金田正一さんは数々のNPB記録を保持しています。
- 通算奪三振(4,490)
- 通算完投(365)
- 通算イニング(5,526回2/3)
- 通算対戦打者(22,078)
- 通算与四球(1,808)
- 連続シーズン20勝以上(14)
- 連続イニング無失点(64回1/3)
- 開幕投手回数(14)
- 連続シーズン100奪三振以上(16)
また、NPB史上最年少で200勝達成、最年少ノーヒットノーラン達成。最多奪三振のタイトル10回はNPB最多記録となります。
さらには、史上2人目の沢村栄治賞3回受賞者であり、史上初の3年連続受賞(1956年~1958年)も果たしました。
野村監督に見出された「守護神」髙津臣吾(たかつしんご)
- 生年月日:1968年11月25日
- 年齢:53歳
- 出身地:広島県広島市南区
- 身長:180cm
- 血液型:A 型
- 投球・打席:右投右打
- ポジション:投手(抑え)
- プロ入り:1990年(ドラフト3位)
- ヤクルト在籍期間:1991年~2003年/ 2006年~2007年
ヤクルトのコーチ、2軍監督を経て、現在は第22代監督を務めている高津臣吾さん。
日本プロ野球(NPB)・メジャーリーグベースボール(MLB)・韓国プロ野球(KBO)・台湾プロ野球(CPBL)の4つの野球リーグを経験した、初の日本人選手でもあります。現役時代は「150キロの腕の振りで、100キロのシンカーを投げられないか?」という野村克也監督の一言から「遅いシンカー」を習得。それをきっかけに覚醒した高津臣吾さんは、ヤクルトのクローザーとして活躍。ヤクルトの90年代黄金期を支えた選手の1人で、4度の日本一に貢献しました。
NPB歴代2位の通算286セーブ、史上2人目となるNPB/MLB通算300セーブを記録し、2022年に野球殿堂入りしました。
「平成最高の捕手」古田敦也(ふるたあつや)
- 生年月日:1965年8月6日
- 年齢:57歳
- 出身地:兵庫県川西市
- 身長:182cm
- 血液型:B型
- 投球・打席:右投右打
- ポジション:捕手
- プロ入り:1989年(ドラフト2位)
- ヤクルト在籍期間:1990年~2007年
選手としてヤクルト一筋で現役時代を過ごし、野村克也監督のもと捕手の英才教育を受け「ID野球の申し子」とも評されていた、古田敦也さん。
プロ2年目には首位打者を獲得し、史上14位タイの8度の年間打率3割を達成。通算2,097安打を記録。シーズン盗塁阻止率.644と通算盗塁阻止率.462は日本記録となります。また、捕手としての生涯打率の日本記録保持者でもあり、現役生活18年でMVPを2回受賞するなどし、リーグ優勝5回、日本シリーズ優勝4回を経験。ベストナインを9回、ゴールデングラブ賞を10回受賞しています。
2004年の球団合併という球界再編問題が発生した時には、日本プロ野球選手会会長として先頭に立ち、史上初のプロ野球ストライキを決行。プロ野球ファンからは「救世主」と称えられました。2015年に野球殿堂入りしています。
「守備職人」宮本慎也(みやもとしんや)
- 生年月日:1970年11月5日
- 年齢:51歳
- 出身地:東京都江東区
- 身長:176cm
- 血液型:O型
- 投球・打席:右投右打
- ポジション:遊撃手、三塁手、二塁手
- プロ入り:1994年(ドラフト2位)
- ヤクルト在籍期間:1995年~2013年
ヤクルトの歴代ショートの中で「最強選手」と言われているのが、宮本慎也さん。現役時代はヤクルト一筋、引退後は東京ヤクルトスワローズのコーチを務めた経験もあり、「ミスタースワローズ」と言われている選手の1人です。
2001年に記録したシーズン67犠打は世界タイ記録で、ショート・レギュラーで出場した12年間で4度の年間打率3割を達成。2012年6月に2,000本安打を達成した時の年齢は41歳5カ月で、当時の歴代最高齢となりました。
また、鉄壁の守備を誇る宮本慎也さんは、ショートで6回、サードで4回ゴールデングラブ賞を獲得。複数部門での10度受賞は歴代最多タイとなり、セ・リーグ最多の記録。サード部門で4年連続獲得はセ・リーグ最長となり、歴代2位タイの記録となります。
「小さな大打者」若松勉(わかまつつとむ)
- 生年月日:1947年4月17日
- 年齢:75歳
- 出身地:北海道留萌市
- 身長:168cm
- 血液型:B型
- 投球・打席:右投左打
- ポジション:外野手
- プロ入り:1970年(ドラフト3位)
- ヤクルト在籍期間:1971年~1989年
18年間の現役時代はヤクルト一筋!小柄ながら、巧みなバッティングでプロ1年目は規定打席未満ながら打率.303を記録。翌年には、打率.329で首位打者を獲得しました。以来、12回の年間打率3割を達成。通算220本塁打を放つなど、数々の記録を打ち立ててきた若松勉さん。通算打率.319は、4,000打数以上ではセ・リーグトップの記録となります。また、最優秀選手1回、ベストナイン9回、ゴールデングラブ2回、正力賞1回を受賞されています。
現役引退後は、ヤクルトで打撃コーチ、二軍監督、監督を務め、2001年には日本一も達成。2009年には、野球殿堂入りを果たしています。
まとめ
今回は2年連続のリーグ優勝を果たした東京ヤクルトスワローズの歴代有名選手についてまとめてみました。黄金時代到来か?!とも言われている、高津臣吾監督率いるヤクルトスワローズですが、過去にも数多くの名選手を輩出していたんですね!
中でも、古田敦也さんは「眼鏡をかけた捕手は大成しない」というプロ野球界にあったジンクスを覆したことでも知られていますよね。現在現役で活躍中の村上宗隆選手も、20年後30年後にはヤクルトの歴代有名選手の仲間入りを果たしていることでしょう。
ヤクルト 試合は現在、セ・リーグ クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第2戦までが終了し、阪神タイガース相手に2連勝中。2年連続となる日本シリーズ進出に王手をかけました。日本シリーズ2連覇を目指す、東京ヤクルトスワローズの今後のヤクルト 試合結果に注目です!